眠ったままの古い振袖を甦らせる!とっておきの方法
「古い着物をもらったはいいけど、どうしたら…?」
お母さんからもらった着物を前に、そう考えることもあると思います。最近ではご自宅にある古い振袖を蘇らせる「振袖リメイク」が注目されています。
リメイクしてみたいけど、「古臭い印象になってしまうのでは……」「汚れやシミがある」「サイズが合わないかもしれない」といった心配がある方も多いかと思います。
しかし、メンテナンスをすることでいくらでも着物を新しく蘇らせることができるんです。
今回は、振袖をリメイク&古い振袖を今風にアレンジする具体的な方法をご紹介していきます。
どんな色を選べばいい?
まず、色の基礎知識として、膨張色と収縮色というものがあります。
膨張色とは、赤やオレンジなどの暖色系、パステルカラーや白などの淡い色のことです。
収縮色とは、青や緑などの寒色系、濃い色や黒などがこれに当てはまります。
普段の洋服でも、白は膨張する!黒は引き締まる!なんて気にすることがありますよね。
振り袖も考え方としては同じです。
ぽっちゃりさんには寒色系や黒系の収縮色がオススメです!引き締め効果ですっきり綺麗に見えますよ!
◆振袖を直す
もらい物の振袖を着る場合、事前のお手入れが必要になる事がほとんどです。
振袖リメイクの第一歩は、振袖の状態を確認すること。まず、サイズ直しが必要か、汚れやシミがあるか、加工や染め替えは必要か等をチェック。
その後、必要であれば最新の技術と伝統的な技巧を駆使してシミや汚れ、カビを取り除き、柄足しや刺繍直しなどの加工を行います。
お手入れすると、本当に見違えるほどきれいになるんです。
しかし、振袖の状態によっては修復やサイズ直しが難しい場合もありますので、その点を理解しておくことも必要です。
成人式間際になって慌てないよう、一番最初に振袖の状態を確認しましょう。
◆振袖のコーディネートを変える
振袖にはたくさんの小物を使います。なので主役は振袖でも合わせる小物次第で、レトロにも古典にも、洋風にもなるんです。そのため、同じ振袖であっても、お母様とは一味違う着こなしにアレンジすることが可能なのです。
ひと昔前は、帯揚げと帯締めは同色、など、小物の色をすべて統一することが多かったのですが、現代では差し色で反対色を取り入れたりと、コーデの幅がどんどん広がってきています。
また、素材にいたってもラインストーンやメタリック、レースにファーなどさまざまなバリエーションがありますので、洋風なアイテムを選ぶことで古いイメージを一新できます。
小物使いにこだわって自分らしいコーディネートを目指しましょう。
◆最新のヘアメイクにする
古い振袖であっても小物やヘアスタイルを工夫することで旬なスタイルで着こなすことができます。もちろん、クラシックな振袖の良さを活かして、レトロモダンなイメージで着用することもOK。
メイクやヘアスタイルは、全体のイメージを大きく左右する大切な要素です。ヘアアレンジに欠かせない髪飾りもこだわって選びましょう。
振袖のデザインを選ばないシンプルなかんざし、根強い人気の花の髪飾り、ラインストーンやパールなど種類豊富にありますが、その中でも大きめの花をあしらった髪飾りは古典柄の振袖に合わせるとモダンな印象になるのでおすすめです。
まとめ
お母様が大切にしていた振袖を受け継ぐことでご家族との絆もより一層深く強くなることでしょう。ぜひ、眠っていた着物に再び日の目を!自分らしく素敵なアレンジで着こなしてみてくださいね。