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眠ったままではもったいない!振袖を蘇らせる方法!

「お母さんの振袖があるけれど、サイズが合わないから着れない」「成人式の時に購入したけれど、そのあと着るタイミングがなかなかない」
など着なくなった振袖の処理に困って、結局タンスに眠ったままという方も多いのではないでしょうか?

せっかく高いお金を掛けて購入した振袖、そのままにしておくのはもったいないですよね。
そんな方に今回は「振袖を蘇らせる方法」をご紹介したいと思います。

○仕立て替え

振袖は仕立て替えをすることでサイズを直すことが可能です。
立体的で型崩れをしやすい洋服類に比べて、振袖は平面的なつくりになっているため長持ちしやすいものです。

また古典柄などの伝統的なデザインであれば、流行に左右されることも少ない為、お母さんから娘さんへと受け継ぎながら、着ていくことができます。
大きすぎる振袖を詰めるだけでなく、小さすぎる振袖を「長く仕立て直す」ということも可能です。

振袖が大きすぎる場合

身丈(振袖の長さ)が長すぎるという場合は、着付けの際におはしょりの取り方である程度カバーが出来るケースが多くなります。
しかしおはしょりがあまりにも大きすぎるとやはり格好悪いですので、身丈を詰めることで調整するのが良いでしょう。

またおはしょりでカバーできるという場合でも、袖丈が長すぎてバランスが悪くなるということもありますので、その場合は袖丈だけを短く詰めるということもできます。
袖丈の調整は、振袖をほどかないでも部分的な仕立てで済むことが多いです。

また丈ではなく、身幅が大きいというケースも考えられます。
幅だけを詰めるということも可能ですが、この場合、柄行が合わなくなることも考えられますので、仕立ての前にしっかりと相談することをおすすめします。

振袖が小さすぎる場合

小さい振袖をどうやって仕立て替えするの?と思われるかもしれません。
身丈や裄丈と呼ばれる袖の長さが足りないという場合は、一度振袖の縫いをほどき縫いこんである縫い代を出すことで大きめに縫い直すということが可能です。
身丈や裄丈を2〜3cm程度長くするという程度、また身幅が少し小さいという場合であれば、この方法での仕立て替えで十分調整することができます。

しかし中には振袖のサイズが全く合わず、身丈を10cm近く調整したいというケースもあると思います。
その場合、一旦振袖のおはしょりにあたる部分を切り離し、別の生地をあてて縫い直すという方法をとります。
別の生地となると、元々の振袖の柄にも合うぴったりの生地が見つかるの?となりそうですが、着付けをしてしまえば、足した生地はおはしょりで隠れますので見た目には問題はありません。

ただ振袖の場合は身丈と袖丈のバランスがとても重要になりますので、裄丈、身幅を大きく出したい場合は、仕立ててもらう方に事前に相談するようにしましょう。

また縫い代を出してリサイズする方法の場合は、色が焼けている場合があったり、すじ消しを行う必要があったりということが考えられますので、
こちらも事前に相談するようにしましょう。

コーディネートを変える

振袖と一口に言っても、様々なパーツから成り立っています。
また小物類なども多くありますので、ベースの部分はそのまま利用しながら、小物類のコーディネートを変えることで、見た目の印象も大きく変えることができます。

例えば重ね衿の場合、一昔前だと同系色で上品にまとめるか、補色で挿し色としてするのが主流でした。
しかし現在は、ラインストーンやレースなど、さまざまな素材を使用したものがありますので、モダン柄な個性的な印象を与えることも可能です。
重ね衿だけでなく、帯揚げもレースやファーなどを使ってアレンジすることも可能です。

振袖は人生できる機会もそこまで多いものではないので、特に成人式では一生の記念になる様、自分にぴったりな特別な振袖を着たいですよね!
周り人と違った振袖を着たい!という方は特に、お母さんの振袖をベースに、自分好みのコーディネートでオリジナルのデザインを楽しむというのもいいかもしれません。

訪問着としてリメイク

「結婚したのでもう振袖は着る機会がない…」「せっかく振袖を購入しても着る機会が少なそう」
とお考えの方には、振袖を訪問着に仕立て替えるということもおすすめです。
振袖の長い袖を落として、袖と身頃の部分を縫い合わせることで訪問着としてよみがえらせることが可能です。

訪問着とは、結婚しているかどうかを問わずにきることのできる着物のこと。
もちろん結婚式やパーティーなどの場でも着る事ができ、着る機会は振袖に比べてぐっと広がります。
また仕立て替えであれば、訪問着を一から仕立てるよりも費用を抑えることも可能です。

ただ必ずしもすべての振袖が訪問着に仕立て替えできるというわけではありません。柄が大きい場合は、袖をおとすことでデザインのバランスが崩れてしまったり、
また柄がとても派手だという場合には、年相応という視点では少し不向きという場合もあります。
振袖を訪問着に仕立て替えする場合も、事前にしっかりとお店の方に相談するようにしましょう。

今後長く着ていける振袖を選ぶのであれば、訪問着にすることを見越して少し落ち着いたデザインや、小さ目の柄のものを選ぶというのもいいかもしれません。